日本では、がんによる死亡は、死亡数の24.6%を占めており、死因の第1位となっています(2022年)。※1
中でも大腸がんの死亡者数は増加しており、主な部位別がん死亡数では、男性において肺がんに次いで2位、女性においては1位となっています。※2
大腸がんの一次検診では、便潜血検査だけが科学的に有効であると証明された方法です。
大腸がん検診の40〜69歳の方の受診率は、男性は44.5%、女性は38.5%です。※3
大腸がんの罹患率は50歳くらいから増えていきますので、※4ある程度の年齢になったら、毎年便潜血検査を受けることをお勧めします。
大腸がんの一次検診で精密検査が必要とされる人は、およそ6%と言われています。
精密検査としては、大腸内視鏡検査や注腸X線検査(肛門からバリウムと空気を注入し、X線写真をとる検査)を行います。
ポリープ等の病変が見つかれば、組織検査やそのままポリープ切除ができるため、内視鏡検査をしていただくことが多いです。
大腸がんは、早期であれば90%以上が完治しますが、精密検査を受診する人は、必要とされる人の69%と、およそ3人に2人です。
当院では、内視鏡検査時のお腹の張りを抑えるため、二酸化炭素の送気装置を併用しています。
また、心配な方は希望があれば鎮静薬を使用します。
要精密検査となった場合には、検査をお受けになることをお勧めします。