消化器内視鏡専門医によって上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)、大腸内視鏡検査を行います。
胃やみぞおちの痛み、のどのつかえ・違和感のある方や、健康診断や人間ドックで、慢性胃炎を疑われた方、ピロリ菌感染を疑われた方は、胃カメラについてご相談ください。
下腹部の痛み・張りや血便のある方や、便潜血検査陽性であった方は、大腸内視鏡検査についてご相談ください。
上部消化管内視鏡について
上部消化管内視鏡(胃カメラ)は、食道・胃・十二指腸の病気の診断と治療を目的に行われる検査です。胸焼けや胃の痛みなどの症状があったり、血液検査で貧血があったりした場合に原因を知るために行います。また、検診のバリウム検査で異常があったり、ピロリ菌感染が疑われたりする場合にも行います。
当院では、径6 mmほどの細い(細径)内視鏡を用いて鼻から検査を行います。一度受診していただき、検査の予約をお取りいたします。検査当日は絶食で来院していただきます。胃の中をきれいにする薬を飲んでいただき、麻酔薬を鼻に噴霧した後、ベッドに横になり検査を行います。その際、組織検査(顕微鏡で組織を観察する)やピロリ菌の検査のために、病変の一部を採取することがあります。検査は通常10分程度で終了します。
大腸内視鏡検査について
大腸内視鏡検査は、大腸の病気の診断と治療を目的に行われる検査です。腹痛や血便、便通異常などの症状がある方や、血液検査で貧血があった方、検診などの便潜血検査が陽性であった方などに行います。
一度受診していただき、検査の予約をお取りいたします。検査前日の夜に下剤を飲んでいただきます。当日は自宅で、もしくは来院して下剤(腸管洗浄剤)を飲んでいただきます。便がきれいになったところで検査を開始します。検査台で左側を下にして横向きになっていただきます。肛門より内視鏡を挿入し、盲腸まで内視鏡を進めます。盲腸到達後、内視鏡を徐々に抜きながら観察を行います。ポリープなどの病変を認めた場合、組織検査や、希望があればポリープ切除術を行います。検査・治療は20〜40分くらいで終了します。
検査中にお腹の張りや痛みを自覚したりすることがありますが、当院では、お腹の張りを抑えるため、二酸化炭素の送気装置を併用しています。また、心配な方は希望があれば鎮静薬を使用します(その場合は、1日車の運転はしないようにお願いしています)。