内科の診療について
- 発熱や咳・痰・鼻水・のどの痛みなど、風邪症状の方
- 下痢・嘔吐など胃腸炎症状の方
- 高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症などの生活習慣病
- 骨粗鬆症の予防と治療
- 花粉症、気管支喘息などのアレルギー疾患
- 健康診断で異常を指摘された方
その他、体調の悪くなられた方、どのような症状でもご相談ください。
病状に応じて、病院での治療が望ましいと考えられる場合は、適切な病院へご紹介いたします。
生活習慣病について
高血圧
高血圧は、日本で4300万人というもっとも患者数の多い生活習慣病です。診察室での血圧が140/90 mmHgを、家庭での血圧が135/85 mmHgを超えたら高血圧と診断されます。高血圧は、ほとんどの方で自覚症状がありませんが、放置すると動脈硬化が進行して、脳卒中や心臓病、腎臓病の原因になります。
高血圧の診断や治療には家庭血圧を測ることが大切です。血圧手帳をお渡しし、家庭血圧を測っていただきながら、生活習慣の見直しや降圧薬(血圧を下げる薬)による治療を行います。治療目標は75歳未満の診察室血圧で130/80 mmHg未満、75歳以上では140/90 mmHg未満です。
降圧薬には多くの種類がありますので、血圧の値やその他の病気などを考慮して、最適な薬や量、組み合わせをご提案いたします。
糖尿病
糖尿病は、インスリンという血糖を下げるホルモンの作用が十分でなく、血糖値が高くなる病気です。糖尿病が強く疑われる人は、およそ900万人であり、糖尿病の可能性を否定できない人を含めると、2200万人に上ると推定されています。
糖尿病は、幅広い年齢層で発症し、さまざまな病態を起こす病気ですが、自覚症状が乏しいことから放置されていたり、治療を中断したりする方がおられます。糖尿病には、血糖の高い状態が長く続くと起こってくる慢性合併症があり、その中には、眼の合併症「糖尿病性網膜症」、腎臓の合併症「糖尿病性腎症」、神経の合併症「糖尿病性神経障害」があります。網膜症は進行すると失明の原因となることがあり、腎症は進行すると透析を必要とする腎臓病の原因となることがあります。
基本的には定期的な検査と血糖コントロールによる発症と進行の予防が大切です。治療については、多くの場合は食事療法と運動療法により、適正に体重をコントロールし、インスリンの効きをよくすることから行います。食事療法や運動療法を行なっても血糖コントロールが改善しない場合、経口薬や注射薬による治療が必要となります。現在は様々なタイプの経口薬が使用できるようになっており、組み合わせで良好な血糖コントロールが得られることが多いです。
年齢や、その他の病気を考慮して、最適な薬や薬の組み合わせをご提案いたします。
脂質異常症
脂質異常症は主にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が高いことにより診断されます。急性心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患(心臓の血管の病気)や脳梗塞などの動脈硬化性疾患は、日本における主要な死亡原因となっています。高血圧、糖尿病や喫煙と同様、コレステロールや中性脂肪が高い脂質異常症も動脈硬化性疾患の原因となります。
専門家が作る指針である「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」では、動脈硬化性疾患の既往、糖尿病など高リスク疾患の併存、年齢、性別、血圧、喫煙の有無などから10年以内に動脈硬化性疾患を発症する確率を予測して、それに基づいて、脂質管理目標値を定めています。目標は、主にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の値で決められます。
現在の病気の有無や生活状況などを考慮に入れて、個別の目標を立て、生活習慣の改善と投薬をご相談いたします。